Canalysによると、米国のPC出荷台数は前年比4%増、2024年第2四半期には1,890万台に達する見込み
Canalys PC Analysis サービスは、米国における PC 出荷統計の詳細を記した四半期レポートを発表しました。調査結果によると、PC 出荷台数は前年比 4% 増加し、2024 年第 2 四半期には 1,890 万台に達しました。特に、ノート PC の需要は堅調で、出荷台数は 5% 以上増加しました。
今後、Canalys は PC 出荷台数が今後数か月で継続的に増加すると予想しており、2024 年には 6% 増加して 7,000 万台近くになり、2025 年にはさらに 6% 増加して 7,400 万台になると予測しています。Canalys のアナリストである Greg Davis 氏は、PC 出荷台数のこの上昇傾向に関する見解を共有しました。
「IT 支出の増加に伴い、現在、大企業向け PC の更新が本格化しており、このセグメントへの出荷台数は最新の四半期で 12% 増加しました。消費者と中小企業の成長はそれほど顕著ではありませんでしたが、両セグメントとも四半期をそれぞれ 3% と 6% の大幅な増加で締めくくりました。」
Dell を除くすべての主要 PC OEM は、出荷数が前年比で増加したと報告しています。Apple はわずか 0.5% の増加にとどまりましたが、Acer と Lenovo はそれぞれ 19.8% と 7.7% という大幅な増加を達成しました。
このレポートでは、今後数か月で AI 対応 PC の出荷が大幅に増加すると予測されていることも指摘されています。2024 年第 4 四半期までに、米国の PC 出荷台数の 30% が AI 対応になると予想され、この数字は 2025 年第 4 四半期までに 50% に達すると予想されています。この増加は、AMD、Intel、Qualcomm など、すべての主要 CPU メーカーによって推進されており、これらのメーカーは最近、デバイス上で直接 AI アプリケーションを強化するためにカスタマイズされた専用の NPU (ニューラル プロセッシング ユニット) を搭載したプロセッサを導入しました。
アナリスト会社ガートナーによると、AI PC の世界出荷台数は 2025 年までに 1 億 1,400 万台に達すると予測されており、2024 年から 165.5% という驚異的な増加率を示しています。その頃には、AI PC は PC 出荷台数全体の 43% を占めると予測されています。
PC 市場は、企業の更新サイクルと AI 対応デバイスの需要の高まりに後押しされ、堅調な成長を見せています。この傾向は今後も続くと予想され、コンピューティングの将来に大きな影響を与えるでしょう。
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