Valve が Steam の ARM 互換バージョンを評価中か
今年初め、Qualcomm は Windows 11 PC 向けに最適化された Arm ベースのプロセッサである Snapdragon X シリーズをリリースしました。多くの大手 PC メーカーが、これらのチップを最新のノート PC に統合しました。しかし、ほとんどの Windows PC ゲームはエミュレーションを介して Snapdragon X Elite チップ上で「問題なく動作する」という Qualcomm の主張にもかかわらず、Snapdragon X 搭載ノート PC で Windows ゲームを実行する体験は完全にシームレスではありませんでした。
最近の兆候から、PC 向けデジタル ゲーム ストア最大手の Steam が、Arm ベースの PC 向け開発を検討している可能性が示唆されています。サードパーティ サイト SteamDB ( Tom’s Hardware経由) で、Valve からのテスト アプリケーションの更新が見つかり、そこには「proton-arm64ec-4」のリストが含まれていました。これは、Valve が Proton の Arm ベース バージョンをテストしていることを示唆している可能性があります。Proton は、Windows ゲームを Linux オペレーティング システムで実行できるようにする互換性レイヤーで、特に Linux ベースの Steam Deck ハンドヘルド ゲーム デバイス向けに調整されています。
SteamDB ページには、Valve が Left 4 Dead 2、Deep Rock Galactic などのさまざまな PC ゲームで Arm ベースの Proton を実験していることが示されているようです。Valve がこれらのタイトルを Arm 互換の Steam Deck で動作するように評価している可能性は考えられますが、拡大する Arm ベースの Windows PC 市場でネイティブに動作する Steam バージョンを同社が開発している可能性の方が高いようです。
Valve の場合よくあることですが、Steam を Arm ベースの PC と互換性を持たせる取り組みについては公式発表がありません。そのような移植が公開されるまで、ましてや一般公開されるまでには、しばらく時間がかかる可能性があります。
しかし、もし Steam のネイティブ Arm バージョンが実際に開発中であれば、これは Qualcomm が Windows PC での Snapdragon チップの存在感を高めようとしていることが、開発者からより大きな支持を集めていることを示すものかもしれない。この潜在的な変化は、AMD や、特に最近 Qualcomm から買収提案を受けたと報じられている Intel などの主要な競合他社にとって課題となる可能性がある。
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